2011年10月20日木曜日

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)


キュレーションとは何かを知るためには良い本です。


キュレーターとは、美術館や博物館などにいる学芸員のことで、
世の中にある物品からその展示会のコンセプトにあわせて物品をチョイスし展示会を作る人のこと。
(他にも業務があると思うがこの本ではそのような意味で書いてある)


こういった作業をする人がメディア空間でも存在するという。
世の中に多数ある情報からビオトープにあわせて情報を投下する人。


そういったメディア空間で起きているキュレーションという現象を
4sq、Twitterといったソーシャルメディアを例にあげながら解説している。


筆者独特の専門用語とおしゃれな例は好き嫌いがわかれるところかもしれない。


◇本の内容から自分が実行してみる事
 ・ニュースを喜んでみてくれる人のビオトープを探してみる。そこへ投下する方法は?
 ・ニュースは自由に情報をとれるアンビエント状態にある。アンビエントが進化したら何になるのか考えてみる
 ・ニュースが人を介して広める施策はあるか考える
 ・キーワード検索以外での検索結果は何があるだろう?(この本ではライフログがあげられている)
 ・特定のニュースで求めらているものを考える。そして、その求められているものとはちょっと違うノイズはなんだろう?どのくらいのノイズが心地良いだろう?
 ・ニュースで一つのコンテキストをつくったら、それが日本のインターネットシーンと接続できる手段は何だろう?

コツコツできない人の資格取得術--「一夜漬け」で人生を変える--

詳細
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メモ
  • 資格の障害
    • 試験に申し込んだけど実際に受けなかったのは2~3割
      • 資格取得の障害
        •  受験料が高い
        •  学習時間が確保できない
        •  学習教材が高い
  • コツ
    • 過半数が一年以内に資格を取得している
    • 時間を区切るだけでなく期間を区切ることが重要


通常勉強法
快速勉強法
勉強期間
1年間
3ヶ月
総勉強時間
1200時間
400時間
総勉強時間
100時間
133時間

90日漬けのイメージで。

    • やることを増やす情報
      • テキストに載っていない
      • これが出る
    • やることを減らす
      • 理解を深める図解
      • 語呂合わせ
      • 身近なイメージ
    • 勉強中も気晴らしも10個くらいよういしておく
      • 短時間で効果が高そうなもの
    • 1枚の紙でとことん集中する
      • あのメールに返事かかないと
      • Facebookコメントくれたかも
        • 忘れたらまずいよな・・・
          • 1枚に書き留めておいて邪念処理タイムを作る
これやってみる!

  • 1枚の紙でとことん集中
  • 気晴らしの整理

2011年10月14日金曜日

ポール・スローンの思考力を鍛える30の習慣



この本は、水平思考の思考法を知るための本である。
世の中には、垂直思考というものと水平思考という思考法があるらしい。
前者は、論理的に考える思考法。
後者は、物事を新しい視点から考える思考法。


垂直思考の本はよく読んでいたが、この手の水平思考の本を読むのは避けていた。
なぜなら、
垂直思考を深めるためには、フレームワークや考え方など”制約”が必要で、"制約"を学べば学ぶほどより垂直思考が深まると考え、
逆に、
水平思考を深めるためには、フレームワークや考え方など”制約”を学ぶと、逆に自由な考えが阻害されてしまうのではないかと考えていたからだ。


そんなひねくれ者な私にとって、フレームワークや考え方などについては学ぶところがなかったが、コミュニケーション方法、自己実現、仕事術といったトピックも多数あったので、そのあたりは大変参考になった。


紹介されていたフレームワークや考え方などは、どれもそんなに難しいものではなく導入しやすいものが紹介されている印象があった。
もし、今後垂直思考を深める課程で垂直思考のドグマにはまったときは、この本を読み返したい。
1984年のMacのCMで出てくるハンマーごとく、垂直思考のドグマを壊してくれるかもしれない。


最後に本の内容から自分が実行してみる事を引用します。


  • DUMB目標を小分けしSMART目標にする。そして目標を手書きで紙に書く
  • 認知バイアスを頭に入れておく
  • 鉄板の面白ろ物語を増やしておく
  • 世界が直面する課題をリストアップする 

2011年10月11日火曜日

日本一の秘書―サービスの達人たち (新潮新書 411)


プロフェッショナルとは素人以上の知識・技術を持ち、その知識・技術を活かしてお金をいただく。
それがプロフェッショナルだと思っていた。
もちろん高い知識・技術を持つこともプロフェッショナルであるが、それ以外にもう一つ大事なモノがあることをこの本は教えてくれた。

この本では冒頭でサービスを2のタイプにわけている

Aタイプ:
外資系高級ホテルのスタッフ。レストランで客が薬の袋を出したら何も言わずに水を持ってくる。マスコミにも取り上げられやすいホスピタリティの効いたサービス
Bタイプ:
小さなラーメンやでお母さんの手伝いをしている女の子。お母さんが作ったラーメンを一生懸命こぼすまいと運んでいる
Aの人間が持っているのは圧倒的な接客技術だ。
Bの女の子が持っているのは、一生懸命さ、健気さという情緒的なサービスである。

Bタイプを疎かにしていないだろうか?

内容は各業界のプロフェッショナル7人を取材したものである。
ホテルのドアマン、カレー屋ココイチの秘書、似顔絵捜査官、ご当地ヒーローの興行をしている人、クリーニング屋、焼き鳥屋、置き薬の販売員が登場してくる

本の内容としては、各プロフェッショナルに対し、淡々と取材したもの。
人によって、共感できるプロフェッショナルは変わってくるだろうが、どのプロフェッショナルも共通していえるのが、AもBも持っているということ。

プロフェッショナルの意識を再確認させてくれた本でした。