2011年10月11日火曜日

日本一の秘書―サービスの達人たち (新潮新書 411)


プロフェッショナルとは素人以上の知識・技術を持ち、その知識・技術を活かしてお金をいただく。
それがプロフェッショナルだと思っていた。
もちろん高い知識・技術を持つこともプロフェッショナルであるが、それ以外にもう一つ大事なモノがあることをこの本は教えてくれた。

この本では冒頭でサービスを2のタイプにわけている

Aタイプ:
外資系高級ホテルのスタッフ。レストランで客が薬の袋を出したら何も言わずに水を持ってくる。マスコミにも取り上げられやすいホスピタリティの効いたサービス
Bタイプ:
小さなラーメンやでお母さんの手伝いをしている女の子。お母さんが作ったラーメンを一生懸命こぼすまいと運んでいる
Aの人間が持っているのは圧倒的な接客技術だ。
Bの女の子が持っているのは、一生懸命さ、健気さという情緒的なサービスである。

Bタイプを疎かにしていないだろうか?

内容は各業界のプロフェッショナル7人を取材したものである。
ホテルのドアマン、カレー屋ココイチの秘書、似顔絵捜査官、ご当地ヒーローの興行をしている人、クリーニング屋、焼き鳥屋、置き薬の販売員が登場してくる

本の内容としては、各プロフェッショナルに対し、淡々と取材したもの。
人によって、共感できるプロフェッショナルは変わってくるだろうが、どのプロフェッショナルも共通していえるのが、AもBも持っているということ。

プロフェッショナルの意識を再確認させてくれた本でした。

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